2014年2月14日
立春が過ぎて再び寒波が到来したみちのく湯沢は、連日氷点下の気温が続き、蔵内は冷たく清澄な空気に満たされています。
「大吟醸酒」の〝もろみ〟の発酵は順調に進み、仕込み蔵に近づくと「大吟醸酒」特有のフルーティーな香りが漂っています。
留添(とめぞえ)の仕込み日から30日目、いよいよ上槽(じょうそう)の日を迎えました。
※上槽とは〝もろみ〟をしぼって、清酒と酒粕に分ける作業です。
通常は、薮田(やぶた)と呼んでいる大型の自動もろみ圧搾機を用いますが、
↑ 薮田式自動もろみ圧搾機
「大吟醸酒」は昔ながらの酒槽(さかふね)を用いる方法と、もろみを入れた酒袋を吊り下げてそこから垂れてくる雫をを取る袋吊りと呼ばれる方法で行います。
今日の上槽は酒槽を用いて行いました。
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酒袋(さかぶくろ)と呼ばれる布製の小袋に〝もろみ〟を入れ、その〝もろみ〟が漏れないように封をするように袋の口を折って酒槽の中に積み重ねて行きます。
1日目は〝もろみ〟が入った酒袋自体の重みでゆっくりともろみが搾られていきます。
翌日からは、機械を使い時間を掛けて徐々に加圧して搾っていきます。
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↑ ゆっくりと重しをかけて行きます。
3日目には槽直(ふねなおし)と言って、小袋を積み替えて加圧します。
↑ 槽直(ふねなおし)作業
〝もろみ〟の入った酒袋は2日間の圧搾で、大分厚みが少なくなりました。
薮田では1日で搾り終えますが、酒槽(さかふね)では搾り終えるまでに4日間を要します。
槽口(ふなくち)から垂れ桶(たれおけ)に大吟醸酒が流れ出てきます。
※垂れ桶は、槽口から流れ出てくる酒を受ける容器です。
フルーティーな香りの「大吟醸酒」の誕生です。
美酒爛漫の「大吟醸酒」は、全ての作業を丁寧に、時間と手間を掛けて造ります。
(杜氏 本多)
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